こんにちは、からだの学校です。
突然ですが、”権利擁護”という言葉を御存じでしょうか?意味を知っていますか?
権利擁護とは、端的に言うと、ご利用者(高齢者、障がい者などのサービスご利用者様)の代弁や弁護を行うこと、支援を通じて権利を守ることを意味します。
身の安全などはもちろんですが、その人がもついろいろな権利、「自由権」「社会権」「参政権」「財産権」「幸福追求権」などを守り、高齢者の尊厳を保持し、その人らしく暮らし続けていくことができるようにすることと言えます。
なぜ、こんな難しい言葉になったかというと、おそらく
平成18年から施行された、高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律に基づくもので、
昨今、高齢者虐待が深刻な状況にあり、高齢者の尊厳保持のため虐待防止を図ることが重要であるため、高齢者虐待の防止に係る施策を促進し、それにより高齢者の権利利益を擁護する、
ということが厚生労働省の報告にあると、個人的には考えています。
確かに、家族が介護に疲れて、要介護者を殺めてしまうだけでなく、今や介護施設内でも悲しい、切ない、悔しい報道が毎日のようにありますよね。。。
でもそれは、高齢者(障がい者)に問わず、基本的人権の尊重として、憲法にもあるはずですが、
わざわざ別で、”権利擁護”という、難しい感じで規律しなくてはならないくらいの状況というのが、悲しい限りです、、、
なぜ急に、こんな難しいことを言いだしたのかというと、
前回(認知症とQOL)、前々回と、認知症実践者研修の報告をさせていただきましたが、まだ一部だったのと、
今の時代、特に大切なこととなってしまったので、あかねさんの感想のシェアとともに、記録しておきます。
今回の研修であかねさんは、
「権利擁護の観点から、認知症の人にとって適切なケアを理解し、自分自身の現状のケアを見直すとともに、身体拘束や高齢者虐待の防止の意識を深めることについて学びました。
そこで意思決定支援について、認知症の人が自己決定でき、意思が訴えられるようにサポートし、時にそれを代弁することで本人の意思を周囲が勝手に解釈してしまう危険性があることに気づき、本人の意思を尊重するとは難しいと感じました。
しかし、認知症の症状にとらわれず「その人」の想いに寄り添い共感できるようになること、「その人」を支える視点が持てるようになること、
「介護する」「介護される」という関係性ではなく、
共に同じ時間を過ごし、お互いが満足・安心できる生活が送れるようにすることが権利擁護への近道とも感じました。
また、高齢者虐待については普段、無意識に使っている言葉や触れ合い方が不適切ケアだったり非意図的虐待だということを知ることができたので、利用者様からの指摘を受ける前に、自分自身でもう一度見つめ直したいと思いました。」
と、報告してもらいました。
確かに、どんなことでも無意識に使っている言葉、行動、態度は、自分では気づけないですよね💦
あかねさんの報告を受けて、からだの学校では、スタッフ同士、気になった言動は率直に伝えあって、
行ってもらった方も、素直に受け入れ、修正していこう!と共有しました。
その中で、スタッフ間の信頼関係や多様性を受け入れ、お互い器が広がっていくとよいと思っています。
からだの学校では、スタッフ、利用者様、皆で模索しながら、形作っています♪
どのような形か、見に来てみてください♬
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