前回、2回目となる、
「 認知症予防 ・ 介護予防 」体操教室の様子から、
参加された方のエピソードを紹介しました。
今や認知症は現代病として、社会的問題でもあるように取り上げられている印象があります。
ただ、前回書いた、参加者さんが言うように、物忘れが問題なのでしょうか。
そもそも認知症には、” 中核症状 ”と、” 周辺症状 ”というものがあります。
一般的な物忘れや、ご自身の身の回りのことができなくなるのが、” 中核症状 ”といい、
この中核症状というのが、脳の障害による、認知機能障害です。
そして周辺症状というのが、急に興奮する、ものとられ妄想、徘徊など、誰かやなにかを介して現れる症状です。
皆さんが危惧しているのは、
「 ”財布を盗まれた!”という、被害妄想 」とか、
「 家を出たきり、帰ってこない 」という現象ではないでしょうか。
進行する認知症の改善は困難、と考えられていますが、
昨今、この周辺症状は、適切なケアやサポート、関わり方により、軽減できるといわれています。
物忘れがあっても、不安や恐れなく、穏やかに関係者と関わり、安全に過ごせていたらいかがでしょうか。
今やいろいろなメソッドを用いて、認知症患者さんへのケアが進んでいます。
ただ、認知症であっても、なくても、私たちは日常的に不安や恐れを感じやすい環境で日々過ごしていると思います。
その感情の蓄積や、不安や恐れを感じやすい思いぐせ、ループというのも、認知症になる前から形成されている方も、少なくないと思います。
ともすると、対応するのは、認知症ではなく、個々の感情ストレスの開放だと思うのです。
前置きが長くなりましたが。
そもそも感情ストレスは、どこからきているかというと、私たちの脳なんですね。
長くなったので、次回、脳のしくみと、体操で行ったことをご紹介します♪
お読みいただき、ありがとうございました!
しむらよしこ